一人暮らしは自炊するのが一番節約になるのはわかっていても、料理の楽しさがわからないし、むしろ料理することが苦痛でしかない。そんな人でもちょっとずつ意識を変えていくことで、料理をすることがどんどん楽しくなる。そんな自炊のコツを紹介します。
最初は御飯と味噌汁とあと1品だけ
まず自炊初心者がおちいりやすい失敗が、最初から完璧な料理をすべて自炊しようとしてしまうことです。メインのおかずに、サイドディッシュに汁物。そしてご飯も頑張って炊き込みご飯やパエリアのような味のついたご飯。
考えただけで疲れてしまいますよね。
自炊のコツはいかにして手抜きをするかです。自宅のキッチンは有名料理店のキッチンではありませんので、楽して美味しいものを作るが正解です。
御飯と味噌汁ともう1品だけの料理を目指しましょう。自炊のスタートは一汁一菜で十分です。忙しいならお味噌汁だけでもかまいません。
おかずはどうするの?
おかずだけお惣菜を買ってくればいいんです。そんなの自炊じゃないとか思わないでください。その固い発想が自炊を難しくしています。お味噌汁を上手に作れるだけで十分に料理ですよ。そのお味噌汁だって、パックになっているダシの素を買ってくればOK。
一品のおかずも、野菜炒めのような簡単なものから始めましょう。お肉と野菜を炒めただけで、十分に料理です。
料理本を購入する
最近はスマホからでもパソコンからでも料理レシピを見つけることができます。とってもお手軽なのですが、実はこのレシピサイトは自炊初心者にとってハードルが高いということ知っていましたか?
レシピサイトには無数の料理があり、同じ料理でも手が込んだものから、手抜き料理まで幅広くあるのですが、数が多すぎてどのレシピを使っていいのかわからなくなります。
レシピサイトは、ある程度料理が得意な人のためのサイトです。自炊初心者はイメージが湧きやすい、紙の料理本を本屋さんで買ってきましょう。料理本の選ぶポイントは次の2点です。
- 自分が食べたいと思った料理が載っている
- 作り方を読んで調理方法がイメージできる
自分が食べたいものを作るのが、料理を好きになるための最初のステップです。「これ作ってみたい」と思える料理が載っている料理本がおすすめの理由がそこにあります。食べたいと思わない「簡単料理レシピ本」はページを開かなくなります。
何でもないときに眺めてて楽しくなる料理本を選びましょう。ただし、それを作れなくては意味がありませんので、作り方が丁寧に解説されている料理本を選びましょう。
キッチン道具をお気に入りで揃える
スポーツでもなんでも趣味は形から入るのが一番です。お気に入りのランニングシューズがあれば毎日のジョギングが楽しくなるように、お気に入りの包丁やフライパンがあれば毎日の自炊が楽しくなります。
料理道具は100円ショップでも揃えることができるのですが、自炊を楽しくする場合は100円ショップの揃えるのはあまりおすすめできません。関東圏で暮らしているなら合羽橋道具街、関西圏なら千日前道具屋筋に行ってみましょう。
いまや両方ともに海外からの観光客が訪れる観光スポットになっていますが、それでも料理道具を揃えるのに合羽橋道具街と千日前道具屋筋ほど適した場所はありません。ここで自分の名入りの包丁を作ったら、気分はもう一流料亭の料理人です。
女性なら料理するときにエプロンを使ってみましょう。毎日使っているとエプロンをかけると料理モードにスイッチが入るようになりますので、ぜひお気に入りのエプロンも購入してくださいね。
そうしたお気に入りの1つひとつが、料理好きへの一歩へとなります。
キッチンを清潔に保つ
料理が苦手な人、料理が好きでない人のキッチンはものすごくきれいか、ものすごく汚れているかのどちらかです。きれいなのは使っていないから。汚れているのは使ったあとの掃除まで気が回らずに、気がつけば汚れてしまってやる気が起きなくなっているか。
でもキッチンが汚れているのは一度でも頑張ろうとした証拠です。キッチンをきれいに保つ習慣さえ身につけば、自炊を継続していける可能性があります。
理想は毎回使った後にキッチンをきれいにすることですが、毎日は大変という忙しい人は週末だけでもキッチンを清潔な状態に戻しましょう。日曜日の夜、今週も1週間頑張るぞの意味も含めてキッチンを軽く掃除してみましょう。
きれいなキッチンが料理へのモチベーションを高めてくれます。キッチンはいつもきれいにしておきましょう。
たまには友だちを呼んで料理をふるまう
自炊のモチベーションが続かないのは、自分の料理を誰もほめてくれないからです。自分では美味しいと思っても、実際のところほんとうに美味しく作れているのか不安になりませんか?
料理が上達するのは食べて欲しい誰かがいるときです。それが恋人でも友人でもかまいません。自分の料理を食べに来てくれる誰かを作ってください。最初は自信がなくてもいいんです。レストランのような豪華なものが出せなくても、カレーライスで問題ありません。
自分以外の誰かに食べてもらうこと。これほど料理のモチベーションが上がることはありません。上手くできなくても、「次はがんばろう!」っていう気持ちになれるはず。
料理上手な友だちがいれば、料理を教えてもらうのもモチベーションを保つコツになります。料理を通じてお互いの距離も縮まりますから、ちょっといいなと思う人が料理を得意ならぜひ「教えてください」とお願いしてみましょう。
まとめ
自炊を続けていくコツは、どれだけ自分のモチベーションを上げられるかがポイントになります。ここで紹介した5つのモチベーションの高め方を参考にして、料理している自分を好きになりましょう。
そして自分の料理を誰かに食べてもらうこと。これが料理の上達、そして料理を好きになるための近道です。ときどき友人や恋人を家に招いて、自分の手料理を食べてもらいましょう。繰り返しているうちに、きっと自炊が楽しくなっているはずです。
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