子どもの頃、水道の蛇口から水を出しっぱなしにして、親に怒られた記憶のある人は多いのではないでしょうか。大人になって一人暮らしをして、水もお金がかかるのだということを本当の意味で理解できるようになったのではないでしょうか。
そんな水道料金もできるだけ無駄を減らして、節水を心がけたいですよね。まずは自分の使っている水道代が平均と比べてどれくらい高いのか、それとも低いのかについて確認し、その後水道料金を節約するためのコツを学びましょう。
気になる一人暮らしの上下水道代の平均
はじめに政府統計による社会人の一人暮らしの上下水道代の平均を見ていきましょう。
社会人・男性:1,688円
社会人・女性:1,875円
1ヶ月分の上下水道代になりますので、上下水道代の請求が2ヶ月に1度の請求の場合はこの2倍の金額を請求されます。
男性よりも女性のほうが高い理由は、シャワーやお風呂の時間が男性よりも長い傾向にあるためかもしれません。女性のほうが節水による効果が大きくなりそうですね。
上下水道代は下記の計算方法で決まります。
上下水道代=水道料金(基本料金+使用量料金)+下水道料金(基本料金+使用量料金)
一般的に水道料金の基本料金は、メーターに接続される配管径によって決まります。使用量料金は従量料金で、使用量に応じて1立方メートル当たりの単価が変わります。
ただし、自治体よって下水道料金がかからない地域もあり、基本料金も自治体によって変わってきます。メーターの配管サイズを考慮しない地域もありますので、まずは自分の暮らしている自治体のウェブサイトで、水道料金の計算方法を確認してください。
使用量を節水しても節約にならないケース
上下水道代の計算方法は各自治体で変わってきますが、考え方としては「1ヶ月の水道使用量は一定量までは基本料金に含まれる」と覚えておきましょう。
例えば東京23区では5立方メートル(5000リットル)までは従量料金が0円ですので、毎月の使用量が5立方メートル以下の人はどれだけ節水しても、上下水道代は1円も安くなりません。
基本料金に含まれている上下水道量や、基本料金そのものも自治体によって変わってきます。
東京23区
メーター呼び径:13mm
水道使用量:5立方メートル(基本料金内)
水道料金:860円
下水道料金:560円
上下水道代(合計):1420円
北海道札幌市
メーター呼び径:13mm
水道使用量:10立方メートル(基本料金内)
水道料金:1320円
下水道料金:600円
上下水道代(合計):1920円
北海道札幌市は基本料金だけで一人暮らしの平均を上回ってしまいますが、1ヶ月に10立方メートルも使用できますので、一人暮らしのほとんどの人が、上下水道代が1920円になります。
そして北海道札幌市で10立方メートル以上使っていない人は節水しても1円の節約にならないケースにあたります。東京23区の場合は5立方メートル以下がそれにあたります。
必要以上の節水をしないためにも、どれくらいの使用量までが、基本料金に含まれるのかは必ず確認しておきましょう。
一人暮らしの節水方法
それでは基本料金以上に水道を使用している人におすすめの節水方法を紹介します。
お風呂ではなくシャワーにする
お風呂は1回に約200リットル使うと言われています。1ヶ月で6000リットルですので、東京23区の場合はこれだけで基本料金をオーバーします。ところがシャワーは1分間に約12リットル使用で、5分であれば60リットルです。
1ヶ月で1800リットルですので、地域によってはお風呂をシャワーにするだけで、上下水道代は基本料金内に収まることになります。
それでも冬場の寒い日などはどうしてもお風呂に入りたくなりますよね。そういうときは湯船いっぱいまでお湯を張らずに、半身浴で全身を暖めるようにしましょう。節水にもなりますし、半身浴のほうが体の細部まで血液が流れていきます。
できるだけお風呂ではなくシャワーを使い、お風呂も水を張り過ぎないように気をつけましょう。
シャワーヘッドを節水用に交換する
お風呂をシャワーに変えるだけでなく、シャワーヘッドを節水対策したものに交換してみましょう。これまでの半分近い水量に絞ることが可能です。なおかつシャワーヘッドに止水スイッチがついていれば、必要ないときの水を手元でストップさせることができます。
節水用シャワーヘッドのいいところは、節水をしている感覚なしに節水できるところにあります。ストレスなく節水できますので、上下水道代を減らしたい人は必ず手に入れたいアイテムです。
洗濯はまとめて行う
毎日の洗濯や1日おきの洗濯は上下水道代が高くなる原因のひとつです。洗濯はある程度、洗濯物が溜まってから行うようにしましょう。
洗濯1回あたりの水道の使用量は約100リットルです。回数が減れば減るほど使用量を減らすことが可能になります。
ただし洗濯物を溜めすぎると、今度は洗濯効率が悪くなってしまいますので、洗濯機の容量に合わせてベストなタイミングで選択してください。平均して1日あたりの洗濯物の重さは1.5kgと言われています。洗濯機の容量が5kgの場合は、3日に1回の洗濯がベストということになります。
お風呂のお湯を再利用するのもいいのですが、節水のためにお風呂からシャワーに切り替えている場合は、お風呂のお湯は使えません。冬場でお風呂を使ったときだけ、湯船の水を再利用して洗濯しましょう。
まとめ
上下水道代の節約を行うときに気をつけるポイントはお風呂と洗濯だけです。お風呂をシャワーに変えるだけで大半の人が基本料金内での水道使用量に収めることができます。さらにシャワーのヘッドを変えれば鬼に金棒です。
洗濯は洗濯回数を減らすことを心がけましょう。毎日洗濯したい下着などは手洗いにすると、溜まった洗濯物の汚れもそれほど気にする必要がなくなります。
節約のためにお風呂と洗濯で徹底して節水を行って、基本料金内の水道使用量を目指してください。
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