一人暮らしの家計簿マスターを目指す!ゼロからの書き方講座

「毎日お金を節約するよう気をつけているのに、一向にお金が貯まらない。家計簿でもつけてみようか」と考えたこと、誰しもがあるでしょう。毎日使っているお金のうち、もっとも金額が上下するものが生活費です。特に支出を抑えることは、一人暮らしの家計を安定させるのにとても大切なことです。

そのためには、この声のように、「家計簿」がとても大事なツールになります。

一人暮らしで家計簿?

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家計簿といえば、実家で母親がうーんと唸りながらレシートを転記していたイメージでしょうか。現実的に、一人暮らしで家計簿をつけている方は、そんなに多くないかもしれません。

ただ、家計簿をつけると次のような効果が期待できます。

(1)支出の「見える化」

節約をするとして、たとえば今月かかった支出をすべて覚えているでしょうか。

そんな方はまずいないと思われます。まずはこの記憶に代わる、「見える化」をお勧めします。

会社員の方は、「見える化」ということばを仕事中に聞いたことがあるでしょうか。会社にかかる様々な経費や問題点を文字や表にすることによって、誰しもがわかるようにする分析を指します。

家計簿では、この見える化をすることよって「ひと月あたりどのような支出があるか」を把握することが可能です。全体の支出額を把握することによって、削減する目標を立てられます。

(2)1カ月単位ではなく、1年ベースで

家計簿は1カ月単位ではなく、複数月しっかりと続けるようにしましょう。

この「継続する」ことが家計簿成功にむけて最初の、そして最大のポイントです。

家計簿の書き方講座

では、実際の家計簿書き方講座を始めます。

家計簿マスターの公式は、以下のものです。

 

< 収入 - 支出 ー 預貯金 = 残額 >

 

昔簿記で習ったでしょうか。家計簿の基本形式はこの4つ。簿記の知識はとても大切です。

それぞれ詳しく見ていきます。

(1)収入

言わずもがな、1カ月に入ってきた収入額です。会社の方は、給料明細の手取り額がこれに当たります。

(2)支出

家計簿では、この支出の部分が最も大切です。

支出は、どのような分野にお金を使ったかを細分化して〇〇費、と記載すること。

これを簿記の世界では「勘定科目」といいます。

勘定科目は細かいところまで〇〇費という区分が決まっているため、これをそのまま活用して生活費の管理をすることが可能です。

いくつか勘定科目を見ていきましょう。

  • 食費
  • 居住費
  • 水道光熱費
  • 交際費など

まずはこの収入と支出を、見やすく書きだすこと。汚い記録だと後々見返す気がなくなります。

家計簿は手書きでも構いませんが、お勧めは「Excel」です。支出が全て加算できるようにして、収入の近くに記載しておきます。

まずは無我夢中で最初の1カ月を記載します。本番はここからです。

この勘定科目の月単位で算出し、「前の月とどれだけ減ったか(増えたか)を見ます」。

次に増えたところが、「なぜ増やしてしまったか」を考えます。

そして、支出額を減らす工夫を考えます。ここまでで一つのプロセスです。

(3)預貯金

預貯金については声を大にして伝えます。

収入 - 支出 = 預貯金 ではなく、

収入 - 支出 - 預貯金 = 残額です。

 

2016○月の家計簿
収入 200,000
支出 150,000
預貯金 20,000
残額 30,000
預貯金追加 50,000

 

月末の残額を預貯金に追加します!

少し過激な言い方をしますが、預貯金を「1カ月の残額」としている方にお金は貯まりません。支出を家計簿につけることが慣れてきたら、ぜひ「1カ月の預貯金」を定め、

次月の「収入ー支出」の額を預貯金以上にして、残額をゼロにする練習をしてください。

可能ならそれを前月までに行い、決めた支出額のなかで今度はどこまで減らせるか、に取り組むようにしてください。

(4)半年ごと、1年ごとに見直しをすること

家計簿作成を途中で止めてしまう原因は、「これ、意味があるのかな」と思ってしまうこと、と言われます。

家計簿は支出を転記したり、レシートを残したりする作業が目的ではありません。一番大切なのは、その作成した資料をもとに「分析」することです。作成した家計簿は、半年ごとや1年ごとに見直しをしましょう。

気の許せる一人暮らし仲間や、実家のご両親に見せてもいいかもしれません。

スマートフォンアプリを活用しよう

最近はレシートをスマートフォンで写真を撮ると、自動的に家計簿ソフトに計算される

アプリも発売されています。楽しみながら家計簿を作成するのに、とても向いていますね。

まとめ

これを見につけられれば、あなたも立派な家計簿マスターです。

一人暮らしでも、しっかりした計画にもとづき預貯金を進めることができるでしょう。

家計簿は、ただ漫然とレシートを転記しているだけでは、意味がありません。家計簿の持つ意味。そして収入や支出の持つ意味を理解して、家計簿マスターになりましょう。

そして、やりくりに困るお母さんに、こっそり教えてあげましょう。

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