初めての一人暮らしで、病気になってしまったらどうしようと不安に思っている人も多いと思います。絶対に病気にならない方法があればよいのですが、どんなに予防策を張りめぐらせても、病気を防いでいくのは至難の業です。
そこで今日は一人暮らしで風邪をひいてしまう前に、風邪になったらと思ったらどうしたらいいか、必要になものもあわせて予習していきましょう。
11~3月ならインフルエンザの可能性を疑う
悪寒がする、熱っぽい。こんな症状から風邪は始まるものですが、風邪かもしれないと思ったとき、それが11~3月ならまず気にかけたいことがインフルエンザかどうかです。
インフルエンザになると高熱が続く自身の症状のほかに、発症で重症化するとされる幼児や高齢者、指定疾患がある方への感染や、学校や職場での集団感染の恐れがあり、外出を控えるなどの注意が必要になります。
過去には新型インフルエンザの流行のような例外もあるようですが、主には11月~3月が発症期間とされており、この期間は特にインフルエンザ発症の可能性も疑いましょう。
体温計で熱を測って38℃未満でも悪寒や骨の節々が痛むような感覚がある場合、インフルエンザの可能性もあるようです。一日前、二日前にあった人の中に最近インフルエンザにかかったという人はいなかったか、思い出してみましょう。またそのころ会った人の中で今体調を崩している人はいないか、連絡を取ってみてください。
もし上記に該当するような人がいた場合は要注意ですので、すぐに病院に行きましょう。筆者が初めてインフルエンザにかかったときですが、インフルエンザ=高熱という思考で、悪寒や関節痛はあるものの当初は37℃台の熱しかなかったため、インフルエンザを疑いませんでした。
ところが前日に会っていた友人がインフルエンザになったと連絡があり、検査したところインフルエンザだったのです。思い返してみれは、前日のメンバーの中に前の週インフルエンザだったという人がいました。
そのときの医師の話によると、たとえ同じインフルエンザのタイプだったとしても、熱の上がり方や症状の現れ方には個人差があるということでした。
また近くにインフルエンザだった人がいなかったとしても、どこでインフルエンザウィルスに接触したかは把握しきれませんし、ほかの病気の可能性もありますので、高熱があるなど何らかの強い症状を感じたら、なるべく早く病院で見てもらうようにしましょう。
市販薬や常備薬
風邪ウィルスに対処できる薬はないとされており、そのため風邪のときは薬を飲まないという人も多いかと思いますが、風邪かなと思ったとき、なにか対処できるものが手元にあると助かるのも事実です。
漢方薬の葛根湯は、風邪の初期段階の頭痛・筋肉痛、背中や首がこる、悪寒などの症状があるときに服用すると、身体を温め熱でウィルスを弱める効果があるとされています。
葛根湯以外にも漢方薬には風邪のさまざまな症状ごとに効果が見込めるものがありますが、葛根湯は複数の生薬の配合で幅広い効果が期待できるため、事前に用意しておくものとしては一番適しているでしょう。
風邪ウィルスに効果がある薬はないとしても、風邪のときのどが痛くなる、せきが止まらず眠れない、頭痛がひどい、おなかを壊すなどの風邪症状は薬で緩和できるとされていますので、あなたがかかりやすい症状があればその薬は備えておくといいですね。
筆者はのどから風邪をひきやすいので、アズレンという成分が入ったのどスプレーを常備しています。おかしいなと感じたらすぐ使うようになってから、風邪が悪化することが減ったように感じています。
重要なことですが、薬の使用・服用は飲み合わせや各自の健康状態によって制限されることがありますので、購入・服薬の際はかかりつけの医師または薬剤師に必ず相談しましょう。
水分と栄養の補給
風邪のときは消化吸収のよいものを食べましょうとよく言われます。これは消化のよいものを食べることで消化にかかる身体の負担を減らすためです。簡単に手に入る消化吸収がよいとされている食べ物・飲み物をリストアップしてみました。
食べ物
- ゼリー状の代用食品
- 即席のお茶漬けやおかゆ
- やわらかいパン
- ビスケット
- ヨーグルト
- 卵豆腐
- 温泉たまご
- ゼリー
- バナナ
- 脂肪のない肉
風邪の定番うどんはよく煮込んだものが消化によいようです。寒い季節にはおでんの大根やじゃがいも、はんぺん、卵も消化によく、身体も温まりそうですね。気候に合った食べ物で、消化によく食べ慣れたものを選ぶのがよいでしょう。
繊維の多いもの、脂質のあるものは消化によくないので、風邪のときは控えるようにしましょう。
飲み物
- 経口補水液
- スポーツドリンク
高熱があるときは汗をかき脱水症状になりやすいので、体内に吸収されやすい飲み物を選びましょう。経口補水液は自分で作れるので、手作りする余力があればこちらを試してみてください。
経口補水液 500ml ペットボトル 1本分
- 水 500ml
- 砂糖 大さじ2杯
- 塩 小さじ1/4杯
出典:アップテン
また風邪のひきはじめでは、身体を温めることで風邪ウィルスの力を弱められるとされていますので、加熱すると身体を温める効果があるしょうがを取り入れるとよいですね。
しょうが湯・・・しょうが+はちみつ+あればレモン
しょうがみそ汁・・・みそ汁+しょうが+あればネギ
しょうがたまごスープ・・・たまごスープ+しょうが
みそ汁やスープとの組み合わせは、甘いものが苦手な方にはうれしいですね。インスタント食品とチューブしょうがであれば、コンビニでも手に入ります。
はちみつは殺菌効果が高く、のどの腫れに効果が見込まれます。スーパーやコンビニではジャムなどの近くに陳列されていることが多いでしょう。
休養
病院で受診した場合も市販薬を購入した場合も医師や薬剤師の指示に従い服薬し、しっかりと睡眠休養をとりましょう。
熱がある場合は、保冷剤で大きな動脈がある脇の下や足の付け根を冷やしましょう。睡眠中、汗で衣服がぬれたら、その都度着替えるようにしましょう。こまめな水分補給を心がけてください。
最近は室内の防寒がされているので、高熱や悪寒、おう吐または下痢などの症状がなければ、お風呂に入ってもよいとされているようです。お風呂あがりは湯冷めしないように気をつけましょう。
最後に
くり返しになりますが、風邪になる前にそろえておきたい必要なものはこちらの四つです。
- 体温計
- 初期症状に効果のある葛根湯
- 風邪でなりやすい症状があればその対処薬
- 保冷剤
風邪をひきやすい人は、上記に加えてしょうがとはちみつも常備しておくとよいですね。
これでもし風邪かなと感じても、なんとか乗り切れそうですね。一人暮らしで風邪をひくと体調が悪いことが拍車をかけて心細くなってしまうので、なるべく風邪をひかないように、日頃の手洗いうがい、部屋の加湿をするように心がけましょう。
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