光熱費の中でもなかなか節約しにくいのがガス代です。無駄なガスはほとんど使っているつもりはないのに、ガス料金が高止まり。でもそんなガス代もちょっとした節約のポイントを抑えることで安くすることが可能になります。
ここではガス代が少し高すぎるかなと思った人が、ガス代を節約するためのコツと、一人暮らしの人がどれくらいのガス料金を払っているのかについて紹介します。
知っておこう!一人暮らしのガス代の平均
はじめに政府統計による社会人の一人暮らしのガス代の平均を見ていきましょう。
一人暮らしのガス代の平均
社会人・男性:2,858円
社会人・女性:3,262円
節約の上手そうな女性のほうがガス代がかかっていますが、平均して3000円が一人暮らしのガス代のひとつの目安になります。
もちろん、水温の高い夏と水温の低い冬で考えた場合、同じ生活をしていても冬のほうがガス代は高くなる傾向にあります。ですので春や秋のガス代を確認して、3000円を上回っているか、それとも下回っているかを確認してみましょう。
平均を下回っているからといって、安心しないようにしてください。平均以下でもガス代をまだまだ下げられる可能性はあります。
プロパンガスが必ずしも高いわけではない
ガス代が高い人が「うちはプロパンガスだから高い」と言うのを聞いたことがあるかもしれません。実際にプロパンガスの単価は都市ガスの倍近くします。
東京都の都市ガスの単価は100〜145円なのに対して、プロパンガスは280円になります。倍も違うと思うかもしれませんが、同じ量のプロパンガスと都市ガスでは、発熱量が2.2倍違います。お湯をわかすときに同じ温度に上げるのに、都市ガスはプロパンガスの2.2倍の量を使います。
プロパンガスの単価を発熱量ベースで考えた場合は、プロパンガス280円は都市ガスの単価127円相当に相当します。都市ガスが100〜145円ですので、プロパンガスは決して高くないことがわかります。
ただし、プロパンガスは自由に値段を設定していいため、相場よりも高い値段設定をしているプロパンガス業者も存在します。まずは自分の使用してるプロパンガスの単価が、都市ガス換算でいくらになるか計算してみましょう。
都市ガスもプロパンガスも地域によって値段が変わる
都市ガスもプロパンガスも地域によって値段がまったく違います。先ほどの東京の例でいえば、東京のプロパンガスの単価は280円ですが、北海道のプロパンガスの単価は480円になります。
東京都北海道で1.7倍もプロパンガスの値段が変わってきます。しかも東京よりも北海道のほうが水温は低くなりますから、お風呂を沸かす時などに使うガスの量はどうしても増えてしまいます。
このため、プロパンガスの節約を考えるときに平均を意識するのはあまり意味がありません。同じように使用していても、東京と北海道では1.7倍もガス代が変わってくるのです。
大切なのは現在の自分のガス代からどれだけ節約できるかです。平均よりもガス代が少なくても、それはただガス代が安いだけなのかもしれません。ここからはガス代を徹底して抑えるポイントについて紹介します。
一人暮らしのガス代を削減する方法
一人暮らしのガス代を減らすポイントは、お風呂で徹底して節約することです。料理中にはほとんどガスの無駄は発生しませんので、最もガスを使用するお風呂の節約でガス代を節約しましょう。
お風呂ではなくシャワーを使う
夏場でも毎日湯船にお湯を張っていませんか?それぞれに使う水の量は下記のようになります。
1分のシャワーの水量:10リットル
湯船に張るお湯の量:200リットル
シャワーを20分以内で終わらせることができれば、シャワーのほうが水道代の面でもガス代の面でも安くなリます。
シャワーは体を濡らすときと、汚れや泡を流す時しか必要ありませんので、10分も使わないはずです。そう考えると、お風呂に使うガス代は、お風呂からシャワーに切替えるだけで半分になります。
そしてシャワーの時間もできるだけ短くしてください。使わないときはストップさせる。節水型のシャワーノズルを使うなどすることで、シャワーにかかるガス代をさらに下げることができます。
お風呂を使うときは半身浴にしよう
とはいえ、冬はしっかり湯船に浸かって体を温めたくなりますよね。そういうときは半身浴をするようにしましょう。
半身浴は38〜40℃のぬるま湯に20分近く入ることで、血行や代謝を改善してくれるため、女優さんやモデルさんも取り入れている入浴法です。
半身浴を行うことで健康的になり、なおかつ使用するお湯の量も半分に減らすことができますので、こちらもガス代と水道代の節約につなげることができます。
料理は強火ではなく中火にする
ガス代の節約はどうしてもお風呂の節約術中心になってしまいますが、料理をするときにひとつだけ心がけておきたいことがあります。
それは強火を使わないということです。鍋の底から炎がはみ出しているような場合、火力が無駄になっています。中火で効率よく温めるほうがガスを無駄にしなくて済みます。
ただし、一般家庭で強火を中火にしたところで、国の試算で1年間で330円の節約にしかなりません。1ヶ月で27.5円になります。ここで頑張り過ぎるよりもお風呂の節約のほうが効果的だということがわかります。
とはいえ無駄はもったいないですので、調理では強火ではなく中火を基本としてください。
まとめ
ガス代は大きく分けて、調理に使うガスとお風呂に使うガスに分けられます。調理に使うガスは節約を行ってもあまり効果が出にくいため、節約するのはお風呂に使用するガスを中心に考えましょう。
お風呂をシャワーに変えたり、半身浴にしてお湯の量を減らすようにしてください。シャワーも流しっぱなしにしないことがポイントになります。節水型のシャワーヘッドなども活用にして、できるだけお湯をムダにしないように心がけてください。
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