一人暮らしだと毎日家に帰ってもひとりぼっち。犬でもいいから玄関まで迎えに来てくれないかな。そんな思いから犬との共同生活を始める人、実は結構いたりします。子どもの頃から犬と暮らすのに憧れていたので、一人暮らしをきっかけに犬を飼う人もいます。
ただ、一人暮らしで犬と暮らすにはいくつかの注意点があります。寂しいからと安易に飼うと、後々後悔する可能性もありますので、犬と一緒に暮らしたいと思う人は、まずこれから紹介する注意点をよく読んで、内容をしっかり理解したうえで犬との暮らしを始めてください。
注意点1.ペット可の物件で暮らすこと
犬と一緒に暮らすならペット可の物件に暮らすのはあたりまえなのですが、実は大家さんに黙ってペット不可の物件で暮らしている人がいます。
犬の場合は散歩をする必要もありますので隠し通すのが難しくなって、結局退去することになることが多いようですが、いずれ引っ越すつもりで飼い始めて、なかなか引っ越せずにズルズルと飼い続けるケースもあります。
犬は散歩が必要なペットです。毎日コソコソと隠れながら散歩に行くのはストレスになりますよね。ですから、犬を飼うときは必ずペット可の物件で暮らすようにしてください。
また、ペット可の物件でも大型犬や中型犬を禁止している物件もありますので、自分が一緒に暮らす予定の犬種でも大丈夫な物件を選んでください。
注意点2.毎日散歩をする時間を作ること
忙しいからという理由で散歩をしないようなら、犬との暮らしは諦めたほうがよいでしょう。犬は毎日散歩に行く必要があるペットです。雨の日も風の日も、よほどの悪天候でもない限り犬を散歩に連れ出す必要があります。
それも朝晩2回、30分ずつが理想です。一人暮らしで犬を飼うということは、仕事に行っている間、犬はずっと寂しい思いをして部屋で待っていることになります。ですから、疲れていても家に帰ったら散歩に出かける。
犬と一緒に暮らすにはそんな覚悟が必要です。飲み会の誘いを断って家に帰ることができますか?夜更かしした次の日の朝もちゃんと散歩に行けますか?
厳しいことを言うようですが、それができない場合は犬と一緒に暮らすのは難しいと考えてください。
注意点3.犬と暮らすには経済的な余裕が必要
犬の購入代金をコツコツ積み立てている人でも、犬と一緒に暮らし始めてからのことが、頭から抜け落ちていることがよくあります。小型犬の場合で1ヶ月に1万円、中型犬で1ヶ月に1.7万円ちかくの費用がかかります。
食費だけであれば、小型犬で毎月4千円、中型犬で8千円が目安になりますが、毎年1回狂犬病予防接種と混合ワクチン接種、ノミダニ予防薬、そしてフィラリア予防薬などが毎年必要になります。健康診断も受けることになると、1ヶ月あたりの費用が上記のような金額になるのです。
それだけではありません。トリミングを行えば5千〜1万円必要になり、しつけ教室に通うと追加でお金が必要になります。元気がいい犬の場合は、はしゃぎすぎて骨折なんてこともあり、思わぬ治療費がかかることになります。
ペットとしての犬は家族ですから、人間と一緒に暮らしているようなものです。あれもこれも買い与えてあげたくなりますし、ちょっと値段が高くても美味しいドッグフードをあげたくなります。
そうするとあっという間にお金を使ってしまいます。経済的な余裕がない場合は、欲しかった服や、行きたかった旅行を諦めることになります。
まずは今の生活の中で、本当に毎月1万〜2万円という金額を捻出できるのかを確認することから始めましょう。
注意点4.何かあったときに預けられる場所を確保する
一人暮らしで犬を飼うということは、自分に何かあったときに、犬の面倒を見てくれる人が誰もいないということになります。出張で1日程度家を空けるくらいなら、何とでもなりますが、1週間の入院になったとき、犬を預けられる場所が必要です。
ペットホテルの場合は、小型犬で1泊3000円、中型犬で1泊4000円が目安になります。1週間ぐらい預けられる経済的な余裕があれば問題ありませんが、2万円も3万円も用意できないようなときは、家族や友人に預かってもらうことになります。
いきなり預かって欲しいというのは難しいのですので、日頃から家族や友人にそれとなく話をして、たまには犬と一緒に遊んでもらうようにしてください。
犬もなにかあったときにまったく知らない人のところに行くよりも、知っている人に面倒を診てもらうほうが安心してくれます。特別な用事がなくても預かってくれる人間関係を築いておくようにしてください。
まとめ
一人暮らしの人が犬と一緒に暮らすのは、想像以上にハードルが高くなります。猫は放置していても大丈夫ですが、犬はコミュニケーションを重視するペットですので、毎日家族同様に接する必要があり、子どもの面倒を見るのと同じように、あれもこれもしてあげる必要があります。
犬に限らず、ペットを飼うということは命を守るということでもあります。中途半端な覚悟ではなく、その犬と一生ともに過ごすくらいの気持ちで飼い始めましょう。
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