一人暮らしをしていると自分の光熱費が世の中の人と比べて高いのか、それとも低いのか気になりますよね。光熱費は自分のライフスタイルが大きく影響しますので、他の人がどれくらいの光熱費を使っているのかを知ることで、自分のライフスタイルの見直しにつなげることができます。
ここでは光熱費を水道代・電気代・ガス代に分けて、一人暮らしの光熱費の平均を紹介してきます。
上下水道代の平均と上下水道代料金の決まり方
一人暮らしの上下水道代の平均
社会人・男性:1,688円
社会人・女性:1,875円
政府統計によると社会人の一人暮らしの男性の上下水道代の平均が1,688円、女性が1,875円になります。男性よりも女性のほうがお風呂の時間が長い傾向にあるため、上下水道代は女性のほうが高くなっています。
上下水道代は呼び径(メーター口径)ごとに基本料金が定められています。この呼び径が大きいマンションなどはどれだけ節水しても、効果はあまり期待できません。
例えば東京23区の場合、呼び径が13mmの場合の基本料金は860円なのに対して、25mmの場合は1460円になります。この基本料金に使った水の量に応じた従量料金をプラスすることになります。
上下水道代は自治体によって取り扱いがまったく変わってきます。毎月支払いが選べる地域もあれば、2ヶ月に1回の支払いのみの地域もあります。賃貸物件に浄化槽がある場合は下水道代が無料になることもあります。
マンションで一括管理というようなケースでは、自分の使用料に関係なく住民が一律で大家さんに払うこともあります。その場合は、いくら自分だけが節水しても上下水道代が変わりませんので注意しください。
このように、上下水道代は地域や住居によって大きく変わってきますので、平均と比較してもあまり意味がありません。自分の先月や1年前と比較して節水できているかをチェックしましょう。
電気代の平均と電気代を抑えるコツ
一人暮らしの電気代の平均
社会人・男性:4,099円
社会人・女性:4,610円
電気代も上下水道代と同じく女性のほうが高くなっています。女性のほうが家にいる時間が長いからでしょうか。社会人の男性の方が平均でみたときに残業時間が長く、家には寝に帰っているだけという人が多いのかもしれません。
電気代は1年間でエアコンが稼働する時間が長くなる、夏と冬に上がる傾向にあります。人によっては春と冬で3倍以上電気代が違うこともありますので、平均と比較するときは1年間で利用した電気代を12ヶ月で割って比較してください。
最近のアパートはオール電化の物件も増えていますので、その場合は電気代がどうしても平均よりも上回ってしまいます。平均以下に抑えられているかどうかを確認するには平均の電気代とガス代を足したものと、現在の電気代を比べるようにしましょう。
ちなみに一人暮らしで節約を心がけている人の電気代は、春や秋で1000〜2000円に抑えているそうです。平均以下だからと安心している場合ではありませんよね。
電気代を下がるため小さな節約も大切ですが、契約アンペア数も重要になります。節約したいときは、一人暮らしなら契約アンペア数を20Aにして、無駄な電気を使わないように心がけてください。
ガス代の平均とプロパンガスの豆知識
一人暮らしのガス代の平均
社会人・男性:2,858円
社会人・女性:3,262円
ガス代も女性の平均のほうが高くなっていますが、これは自炊率の高さと、やはりお風呂やシャワーに使う時間が長いためでしょう。
ガス代はプロパンガスと都市ガスで大きく値段が変わってきます。プロパンガスはプロパンガス業者が自由に値段を決めていいため、地域によって価格が変わってきます。
プロパンガスはプロパンガス料金消費者協会が適正料金の早見表を公表しています。2016年6月現在での地域別のプロパンガスの従量単価は下記のようになっています。
北海道:480円
宮城県:380円
東京都:280円
大阪府:380円
福岡県:450円
関東一帯はほぼ東京の適正料金と同じですので、関東だけ極端に安くなっているのがわかります。ちなみに関東での都市ガスの単価は100円〜145円程度ですので、プロパンガスの半額になります。
このことが「プロパンガスは高い」というイメージにつながっていますが、実はプロパンガスは都市ガスの2.2倍の発熱量があるため、都市ガスよりも使用量が少なくなります。
少なくとも関東圏の適正料金においては、プロパンガスが高いということはありませんので、あなたのガス代が高いのは、プロパンガスのせいとは限りませんよ。
ただし適正価格よりも明らかに利用料金が高くても、賃貸物件の場合は勝手に契約業者を変えることができません。プロパンガス業者を変更できないか大家さんに相談してみましょう。
光熱費の平均と自分の光熱費の考え方
一人暮らしの光熱費の平均
社会人・男性:8,982円
社会人・女性:10,211円
上下水道代・電気代・ガス代の光熱費と灯油などその他の光熱費を加えたものが上記になります。男性で約9千円、女性で約1万円が1ヶ月の平均の光熱費です。
一人暮らしの光熱費は1万円以内が目安と言われていますが、実際に平均を見ると1万円がひとつの基準になっているのがわかります。
光熱費が平均以上の人は生活の中で無駄な電気を使っていたり、水を流しっぱなしにしたりしていないかなどをチェックする必要がありますが、それと同時にそもそもの基本料金や単価が適正料金になっているか確認するようにしましょう。
上下水道代が大家さんに対して住民が等分で支払いをしている場合は、節約をしてもほとんどムダになってしまいます。プロパンガスの場合はプロパンガス業者が高値をつけているとしても、大家さんでない限り業者を変更することができません。
そんな環境では平均以下にすることは難しくなりますので、無理に平均以下、1万円以下を狙う必要はありません。比較対象を平均ではなく過去の自分に設定してみましょう。1年前よりは電気代を減らそう。そんなモチベーションで光熱費全体を抑えるような工夫をしてみましょう。
まとめ
どうしても誰かと比較したくなる光熱費ですが、地域差や契約状況がそれぞれ違うため、自分が平均以上なのか、平均以下なのかで一喜一憂してもあまり意味はありません。他の人の光熱費は目安のひとつでしかありません。
それよりも先月の自分の光熱費と比較したり、1年前の自分の光熱費と比較してみましょう。もし大幅に増えているときは見直しをして、光熱費が上がり過ぎないように気をつけましょう。
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