いざ一人暮らしの部屋探しを始めようと思ったとき、具体的には一体何から始めたらよいのでしょうか。部屋探しの経験も土地勘もないのに、部屋を探すのはなかなかたいへんです。
今回はそんな初めての一人暮らしのあなたのために、効率的なお部屋探しの手順をご紹介したいと思います。
手順は大きく分けて3つです。順番に見ていきましょう。
1、就学先や就業先に問い合わせて、情報を集める
インターネットがあればそれなりの情報が集められる時代なので、あまりこれをしない人が多いと思うのですが、アナログな情報元はすごく大切になってくると思います。
目的→仲間はどの街に住んでいるか知ること
就学先の学生生活課や、就業先の人事部、上司になる方にでもいいと思いますが、賃貸住まいの人はどのあたりに住んでいるのか、聞いてみるのです。
こんな感じです。
「就学/就業にあたって、皆さんはどのあたりにお住まいでしょうか。部屋探しの参考にしたいので、ぜひ教えてください。」
就学や就業にあたって住環境はとても大切なので、きっと親身な回答がもらえると思います。大学によっては専用の不動産サービスを設置しているところもありますので、そこを紹介されるかもしれませんが、まずほしい情報は”ほかの人はどのあたりに部屋を借りているか”です。
理由→たくさん仲間が住んでるところにはメリットもいっぱい
同じ生活パターンを送ることになる人が多い街に住むのは、初めての一人暮らしではメリットがすごく大きいです。その街で多くの仲間が暮らしているということは、そこで暮らすことが都合がいいからみんながそこに住んでいるという、自明の理由があるからです。
その理由は暮らしやすさかもしれませんし、アクセス性かもしれませんし、家賃相場かもしれません。そのあたりまで詳細な情報をGETできれば完璧ですね。
こんな感じです。
「◯◯に住んでいらっしゃる方が多いんですか。◯◯はどんな街なのでしょうか?」
実際にわたしも学生時代の初めての一人暮らしは、同じ学校の生徒が多く住んでいるという街に部屋を借りました。結果一人暮らしの友人が近所に多くいたので、テスト前の勉強、寂しいとき、体調を崩したとき助け合い、それが今も続く友情となっています。
ただし一人暮らしに慣れてくると、知り合いが多い街に住むのは嫌だという意見も出てくるのですが、それはまた先の話としておきましょう。
2、インターネットで部屋を探す
まず初めに、先に聞いた街と学校や職場の場所を地図で確認しましょう。土地勘をつける意味でも、なるべく大きな画面で地図を見るとよいです。このとき、学校や職場と先に聞いた街に挟まれている駅や、一つ離れた駅の確認をしておくのをお忘れなく。たくさんある場合はさくっとメモをとりましょう。
これでインターネットの賃貸物件情報サイトでどの駅で検索すればいいか、もう迷うことはないですね。検索の開始です。
予算が決まっていれば、それに基づいて条件を入力しましょう。全生活費の金額しか決まっていなければ、一般的には家賃はそれに対して30%と言われています。
金額を決めるときに不安なようであれば、家族に相談してみるといいでしょう。保護者の方はある意味でやりくりのプロでもありますし、一人暮らしの経験があるかもしれませんし、なによりあなたのことをよく知っていて一番親身になって考えてくれる人です。
気に入る物件が見つかればそれに越したことはないのですが、ここで一番重要なことは、”欲しい条件に対しての賃料の相場を知ること”です。
それによって条件を見直すべきか、家賃予算を変更できるか検討します。良い物件が見つかるようであれば、その情報元の不動産会社に連絡をとって、”内見(ナイケン)”と呼ばれる、希望の部屋を事前に見ることが可能かどうかや日程の確認をしていきます。
インターネットでの部屋探しのちょっとしたアドバイス
賃貸物件情報サイトでは、同じ物件が複数の不動産会社で取り扱われていることがあるので、情報サイトは複数見ておくとよいです。
3、現地で部屋を探す
事前に現地を訪問できないときはインターネット上で部屋を決めるしかないのですが、事前に現地を訪問できるときは、インターネットで探し内件予約をとっていた部屋を確認しつつ、希望の街で直接不動産会社を訪ねることが出来ます。
事前にインターネットの賃貸物件情報サイトを参考に予算を固めておいて、予算と希望の条件を伝えましょう。
もし決めた不動産会社があれば、あらかじめ連絡をしておくとスムーズに物件紹介してもらえます。良い物件があれば、今から内見に行きましょうとなることも多いので、時間には余裕を持っておきましょう。
2、3月の時期は部屋探しのハイシーズンなので、不動産会社もちょっと強気です。迷っている間に他で申し込みが入ったら申し訳ないですが。。。、などとプレッシャーをかけられるかもしれませんが、必要以上に焦らなくでも大丈夫です。
もちろんそういうことは十分あり得ますが、先方もせっかくなら自分のところで部屋を決めて欲しいと思っているための営業トークなので、迷うことがあれば迷う理由などきちんと伝えて行きましょう。
こんな感じです。
「実は、A不動産でみたドレミマンションが条件には一番近いのでそちらが第一候補と思っていましたが、今見ているラシドアパートはすこし駅から遠いが広さがあるのですごく気に入りました。正直なところ、迷っています。」
内見のちょっとしたアドバイス
ちょっとだけ家賃予算を上げると、希望通りの部屋があるように感じるのですが、金額を上げれば部屋が良くなっていくのは当たり前なのです。ここではあえて、希望家賃より高い部屋は内見しないことをオススメします!
内見で部屋を見ていくと、図面や写真ではわからなかったその部屋の雰囲気というものがわかり、ちょっと条件と違ったりしても、ここならなんだか良さそうかもと思える部屋がきっと見つかると思います。
最後に
3つの手順、大きくまとめましたがいかがでしたか。
部屋を決めるときというのはすごく悩ましいですね。希望の家賃で条件も全て当てはまる物件がスッと出て来ると万々歳なのですが、現実はなかなか厳しいものです。
初めての部屋探しのときすごく悩み、ふと詳しい話をしていなかった父親に相談してみたことがありました。そのときの返答がこちら。
すごくいいステレオを分割で買ってレコードを買うお金がないのと、安いプレイヤーを買って好きなレコードをたくさん買えるの、どっちがいいかちょっと考えてみれば?
例えが古くて時代を感じますが、参考になれば幸いです。
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