一人暮らしで一番大変なのは、続けることより始めることです。
それもそのはず。引っ越し費用、敷金礼金に加え、家具や家電を一から準備しなくてはならないのだから、ハードルはかなり高いです。特に家電はどれも高い上に、欠かせないものばかり。大型電気店に行って頭を悩ますことも多いのではないでしょうか?
でも、ちょっと待って下さい。あなたが買おうとしている家電、本当に必要でしょうか?
実家にある家電リスト
- テレビ
- レコーダー
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 炊飯器
- 洗濯機
- 掃除機
- アイロン
- エアコン
これらは実家にあって当たり前、誰しも日常的に使用する家電ばかりです。
いくら切り詰めようと思っていても、ここにある8つは最低限必要だと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、この中で本当になくてはならない必須家電は4つ! 半分でいいのです。
それではまず不要な家電からご説明します。
買って後悔する一人暮らしには不要な家電
①テレビとレコーダー
どの家庭にもあって当たり前なテレビ。一人暮らしでも買わなければと思っている人は多いでしょうが、実際そこまで必要でしょうか?
総務省の「平成26年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、十代から二十代の若者がテレビを見る時間は1日あたり2時間以下。ネットサーフィンしている時間の方が長いという結果が出ています。
さらにテレビを買えば、NHKの受信料も毎月支払っていかなくてはなりません。たった2時間のために高額なテレビを買うのは、もったいないような気がしてきませんか?
そしてテレビがなければ、レコーダーも必要ありませんね。
どうしてもテレビが見たいという人には動画配信サービス
HuluやWOWOW、ニコニコ動画などといった有料の動画配信サービスを利用するという手もあります。
Huluは映画やアニメだけでなく、日テレ系ドラマを見ることが出来ます。WOWOWならスポーツに、ニコニコ動画はアニメに強いです。
どれもパソコンで視聴可能。テレビ購入費とNHK受信料を節約して、こういったサービスを利用することも一つの手です。
ちなみに私はHuluで海外ドラマを楽しんでいます。Huluはスマホでも見ることが出来るので、続きが気になったら出先でも見られるというのが嬉しいです。
その反面、楽しみすぎてスマホの充電が切れるという、残念な失敗を繰り返しています……
②掃除機
掃除には掃除機が欠かせないと思いがちですが、よっぽど広い家に住むのでなければ、これも必要ありません。
むしろ騒音の原因になりがちなので、壁の薄いアパートでは使いたくても使えないという場合もあります。
掃除機の代用にはクイックルワイパーがオススメ!
騒音もなく手軽に使えるクイックルワイパーは、一人暮らしには欠かせません。取り替え用シートは、ダイソーで安く済ませることもできるので、コストパフォーマンスにも優れています。
③アイロン
Tシャツやニット系など、意外とアイロンをしなくても大丈夫な服は多いです。絶対にアイロンがなくては暮らせない、ということはありません。
アイロンがなくてもしわを伸ばすことはできる。
とはいえ、ワイシャツのようにアイロン必須な洋服があることも確かです。そんなときは、水で霧吹きし、ハンガーにかけて乾かしましょう。水の重みでまっすぐになります。
それでも駄目なときは、しわ伸ばしスプレーがオススメ。水よりも効果抜群で、ニオイを除去することも出来ます。
これはあって良かった必須家電
①冷蔵庫
「料理できないし、自炊しないから冷蔵庫はいいや」という猛者もいるかもしれませんが、冷蔵庫は一人暮らしのライフラインです。
夏場は食材だけでなく、飲み物もすぐに腐ってしまいます。ほんのちょっとの気の緩みが、腹痛と治療費に変わってしまうので冷蔵庫は必ず買いましょう。
また、節約のためにかなり小さい冷蔵庫を選んでしまいがちですが、それは避けた方が無難です。よほどの料理上手・やりくり上手でなければ、少ない材料での自炊は難易度が高くなります。
パンパンに詰めてしまうと冷蔵庫は温度を保てなくなり、電気代が余計にかかってしまいます。最低でも120Lは欲しいところです。
②洗濯機
洗濯機もなくてはならない必需品です。冷蔵庫と同じで気をつけなければならないのはサイズ。小さい洗濯機だと、必需品も不要品に変わってしまいます。
容量が小さいと、それだけ何度も洗濯をしなければなりません。その手間は、最初は気にならなくてものちのち大きなストレスになります。
特に洗濯物の乾きづらい冬は大変。5kg以上あると安心です。
洗濯機のような大きなものは簡単に買い換えることは出来ません。「これなら5年以上使い続けられる」というものを選びましょう。
③電子レンジ
電子レンジは、料理が得意な人にも不得意な人にも持っていて欲しい家電です。
割引セールの多い冷凍食品や、サトウのごはんなどといった白飯パックも、電子レンジがあれば思いのまま。金欠で苦しい月末を助けてくれる、救世主的な家電です。
しかし、そんな電子レンジにも落とし穴があります。
安価な単機能電子レンジを選んでしまうと、後悔しか残りません。私も「温め直しさえできれば良い」という考えから安物のレンジを購入しました。
けれど単機能電子レンジはできることも少なければ、基本性能も低いです。その中でも安い商品を選んでしまうと、出力が弱かったり、うまく温まっていなかったりと、残念な結果になってしまいました。
電子レンジは当たり外れの大きい家電なので、購入の際は十分気をつけましょう。
④エアコン
春夏秋冬、気温差の激しい日本ではなくてはならない存在です。節電が叫ばれる昨今ですが、熱中症になって命を危険にさらしては元も子もありません。
とはいえ、ほとんどの賃貸にエアコンはあらかじめ備え付けられています。ですので、エアコンに割く予算はそこまで心配しなくて大丈夫でしょう。
番外編
不要だ!と言い切ることはできない。でも、無くても何とかなるという家電もあります。
炊飯器
炊飯器がなくても、白飯は食べられます。
先に紹介したように、サトウのごはんという便利な商品もありますし、100均一で一合炊きの調理器もあります。どちらも電子レンジさえ買っておけば、対応出来ます。
また、土鍋でご飯を炊くという手もあります。ごく普通の白米だったのが、どこで食べるご飯よりも美味しくなりました。
デメリットは、普通に調理するよりも時間と手間がかかるということですが、それさえ気にならなければ、炊飯器がなくても美味しいご飯は作ることができます。
「毎日自炊をするぞ!」とやる気マンマンな方にはなくてはならない代物ですが、そうでない方にとっては後回しにしても良い家電です。
こたつ
冬を乗り切るための重要かつ優秀な暖房器具、こたつ。
暖かいぬくもりの中で過ごす時間はとても幸せですが、一人暮らしにとっては恐ろしい敵です。なぜなら、「いつまでもこたつでゴロゴロしない!」と怒ってくれる人がいないからです。
こたつを所有していた友人からは、「こたつで寝て風邪を引いた」、「こたつから出られなくて講義に遅刻した」という話をよく聞きました。
私もこたつが大好きですが、だらけないでいられる自信がなかったので、一人暮らしには持ち込みませんでした。
こたつの魔力は恐ろしいものです。
自制心の強い方なら買っても大丈夫でしょうが、自堕落を極めてしまいそうな方にはオススメできません。
最後に
家電はとても便利なものですが、工夫次第でなくても何とかなるものです。
実家と違って、一人暮らしに『楽』はありません。しかし、一人暮らしならではの『楽しさ』はあります。一人暮らしを乗り切る一番の方法は、裕福さではなく節約や苦労を楽しむこと。要は気の持ちようということです。
最初に全て揃えなくても余裕が生まれてから買えば良いのです。
「今月を乗り切ったらテレビを買おう!」
「自炊する習慣がついてきたら、炊飯器が欲しいな」
というように、欲しいという気持ちを目標に置き換えてみてはいかがでしょうか?
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