景気が少し上向いてきたとはいえ、就活においてはまだまだ買い手市場が続いています。そして地方よりも都市部のほうが圧倒的に仕事の案件が多く、就活の中心は東京や大阪などの都市部に集中することになります。
このため就活を行うために地方就活者は、内定が出るまで何度も東京に足を運ぶことになるのですが、この交通費だけ考えてもそうそう何度も往復するわけにはいきません。
そんな地方就活者の新しい就活スタイルとして、一部の人たちの間で話題になっているのがシェアハウスを活用した就活です。ここでは就活にどのようにシェアハウスを活用するのか、そのメリットなどを紹介します。
就活にシェアハウスを利用する理由
長野の就活者が東京の会社で働くために、上京でかかる費用は新幹線を利用すると往復で16,400円もかかります。
交通費を抑えるためにバスで移動したくても、長野から東京は中途半端な距離にあるため、夜行バスが少なく、昼間の移動になります。昼間に5時間近く時間をかけて東京まで行って就活し、さらに5時間近くかけて戻るわけですから、金銭的には安くても失う時間が多すぎます。
ところがドミトリータイプのシェアハウスを都内で借りると1ヶ月3万円前後で部屋を借りることが出来ます。長野であれば新幹線で2往復分です。
時間やお金をかけて何度も地方と都市部を往復するよりは、1ヶ月から2ヶ月程度の限られた期間内に集中して都市部で就活をする。そのための拠点として実はシェアハウスが最適なのです。
シェアハウスを就活で利用するメリット
上記にあるように就活にかかる費用を抑えられるのが、就活にシェアハウスを使う最大の理由ですが、使ってみると他にもメリットを感じている利用者が少なくありません。
地方就活者が集まるシェアハウスの場合、「帰ってくる場所のある安心感」や「同じ思いを持って頑張っている仲間がいる」という精神的な余裕が生まれることにメリットを感じている人が多いようです。
シェアハウスを利用して共同生活をすることで、これまでに接点のなかったような人たちと出会い、そして就活に関する情報交換を行うことで、同じシェアハウスで就活する人同士に絆が生まれていきます。
シェアハウスでの繋がりは、社会人になってからも続くことがあり、慣れない都会での暮らしを支え合う仲間になります。就活にシェアハウスを利用する最大のメリットは、就活の費用を安くすることではなく、人との繋がりにあると感じている人もいるようです。
シェアハウスを就活で利用するデメリット
就活にシェアハウスを使うデメリットは、他の人との共同生活になじめない場合、シェアハウスにいることが辛くなるということにあります。
シェアハウスでは様々な人がそれぞれの生活リズムで暮らしています。朝早い人もいれば、夜遅い人もいます。夕方になると毎日のように飲み会が始まるシェアハウスもあります。
そんなシェアハウスの暮らしになじめないと、毎日がストレスになり、就活どころではなくなってしまいます。
また地元でのアルバイトを長期間休んだり、辞めることになるのですが、シェアハウスでの就活期間中は仕送り以外の収入が途絶えることになります。就活の合間を縫って短期のアルバイトをすればいいのですが、シェアメイトと過ごす時間が楽しくて、結局遊んで過ごしてしまう人も多いようです。
地方就活者にシェアハウスでの就活をオススメしたい理由
募集人数の少ない地方での就活には限界があり、就活の中心はやはり都市部で、都市部には様々な種類の仕事があります。頭ではわかっていても都市部と地方の往復が難しいということで、地元での就活を頑張っている就活者もいるのでしょう。
ところがやはり地方には仕事がない。だったらやはり都市部に出て行くというのもひとつの選択肢として検討してみるべきです。シェアハウスを活用すれば、地方で暮らすのと同じくらいの費用で都心部でも生活することが可能です。
生活の拠点を都心部のシェアハウスに起き、そこで就活の拠点とすることで、希望する仕事に就きやすくなります。
就活が難しい地方に留まるのではなく、もっと幅広い視野で就活をするためにシェアハウスを利用するという考え方は、これからどんどん広まっていきます。少しでもチャンスの多い東京や大阪などに拠点を移す。
選択肢の幅を広げるためにも、シェアハウスでの就活は地方就活者にオススメしたい、就活方法のひとつです。
まとめ
シェアハウスというライフスタイルが徐々に広まったことで、シェアハウスの使い方の幅も広がっています。その中のひとつが、シェアハウスを就活に活用するという方法になります。
地方就活者が高い交通費や長い時間をかけて、地方と都市部を往復して就活するのがこれまでの常識でした。ところがシェアハウスの認知度が高くなり、短期集中で都市部のシェアハウスに拠点を持って就活するという就活方法が注目されつつあります。
まだ現時点では知る人ぞ知る、裏ワザのようなシェアハウスの活用方法ですが、いずれ地方就活者にとってシェアハウスを利用しての就活が常識になるかもしれません。
地方就活者で上京の費用がかかりすぎて困っている人、地方就活で就職先がなかなか見つからないという人は、シェアハウスを使った就活術、ぜひ試してみてください。
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