一人暮らしの寝具で悩ましいのが、布団にするかベッドにするかということです。布団にして狭い部屋を最大限に使いたいけど、毎日上げ下ろしするのは大変。かといって六畳一間にベッドを置いてしまったら他に何も置けないなど、悩みはつきません。
ここでは布団とベッドのそれぞれのメリット・デメリットを紹介し、寝具を選ぶときのポイントについて紹介します。一人暮らしの寝具で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
布団のメリット・デメリット
まずは布団のメリット・デメリットから見ていきましょう。
布団のメリット
- 部屋を広く使うことができる
- 人を招いたときに生活感が少なくスマートに見える
- 布団の買い替えをしやすい
最大のメリットはやはり部屋を広く使えることです。ベッドがあるとその上の空間は何も置くことができなくなりますが、布団であれば折りたたんでしまってしまえば、そこは自由な空間として使うことができます。
人を招いたときも、ベッドが部屋にあると生活感が出てしまいますが、布団にして片付けてしまえば、部屋の雰囲気がスマートで好印象を与えることができます。
そしてベッドとの大きな違いは、買い替えが簡単だということです。ベッドやマットレスの処分よりも布団の処分のほうが楽ですので、古くなった布団は簡単に買い換えすることができます。
布団のデメリット
- 布団は定期的に干さなくてはいけない
- 布団の上げ下ろしがめんどくさい
- 腰痛持ちには布団は合わない
布団はメンテナンスが必要な寝具です。晴れた日には外に干してあげることで長く使うことができます。一人暮らしの場合は休日に干すしかありませんので、その日は自由に動き回れなくなります。
めんどうくさがりな人は布団の上げ下ろしでさえも面倒に感じ、万年床にしてしまうことがあります。そして布団の裏からカビが発生するということがよくあります。
そして腰痛を抱えている人は、フローロングにに布団だと腰痛が悪化してしまう可能性があります。布団はそもそも和室に使うものですので、フローロングとの相性はよくありません。
ベッドのメリット・デメリット
ベッドのメリット・デメリットはほぼ布団のメリット・デメリットの裏返しになりますが、その中でも特徴的なものをみていきましょう。
ベッドのメリット
- 帰宅してすぐに寝ることができる
- ソファー代わりにくつろぎのスペースとして使用できる
- 体への負荷が小さい
飲み過ぎて帰った日は、お風呂にも入らずにそのまま寝てしまいたいときがあります。そんなときにすぐに寝ることができるのがベッドのメリットです。寝たいときにすぐ寝られるのは大きなメリットになります。
狭い部屋でくつろぐためのスペースとしてベッドは有効になります。ゴロゴロしながら本や漫画を読む時間は至福の時間ですよね。最近はスマホで動画も見ることができますので、ベッドの上は極上のシアターに早変わりします。
そして何よりも布団よりもベッドのほうが体への負荷が少なくなります。特に高機能なマットレスを利用すれば、腰や膝を痛めている人でも快適に眠ることができるようになります。
ベッドのデメリット
- 部屋の大部分を専有してしまう
- マットレスの交換やベッド本体の処分が大変
- ベッドの下にゴミがたまりやすい
いうまでもなくベッドは部屋の中で邪魔な存在です。寝室を別に用意できる場合はベッドでもいいのですが、そうでない場合は狭い部屋をさらに狭くしてしまうため、部屋は狭いものだという割り切りが必要になります。
マットレスには寿命がありますが、マットレスの処分は思っている以上に大変です。ベッドそのものが壊れたときなどは部屋から出すだけでも大事になります。引越しのときに邪魔になるのもベッドになります。
ベッドを使っている人の多くが悩んでいるのがベッド下のホコリです。ベッドの下は掃除をしにくく、部屋の中でも吹き溜まりになりやすいため、1年も掃除をしなければベッドの下はゴミだらけです。
一人暮らしには布団がいいのかベッドがいいのか
まず腰や膝が悪い人は、何も考えずにベッドを選びましょう。腰や膝の悪い人が布団を選ぶと痛みが悪化することもありますので、現実的にはそこに選択肢はありません。
腰痛持ちでなければ、あとはほとんど好みの問題です。広い部屋がいいのか、すぐにくつろげる空間があるのがいいのか、好きな方を選んでください。
どちらにしようか悩んでいる場合は、まずは布団生活からはじめて見ましょう。布団からベッドには移行しやすいのですが、ベッドから布団にはベッドの処分も含めて移行しにくいため、手軽に始められる布団生活がおすすめです。
布団生活を始めて、自分には合わないと感じた場合はベッドに切り替え、布団で何も問題を感じないならそのまま布団生活を続けましょう。
まとめ
布団もベッドもそれぞれにメリット・デメリットがありますので、「絶対にこちらがいい」と言い切ることができません。言い切れないからこそ、布団もベッドも両方売られているわけです。
あえて言うなら腰痛持ちの人はベッドがおすすめで、布団かベッドかで悩んでいる人は、初期費用の安い布団生活から始めたほうがよいというくらいです。
基本的には実家で使っていた寝具をそのまま使うのがよいでしょう。環境が変わると眠りも浅くなってしまいがちです。せめて寝る時だけでもゆっくりするために、最初は実家と同じスタイルを選ぶようにしてください。
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